2017年05月07日

適度な糖質制限とは

ご無沙汰しております。
遅くなってすみませんが、コメントをご紹介いたします。

「先生、いつもありがとうございます。 糖質制限を始めて一年になりました。 以前は結構頻繁に胃が悪くなっていたのですが糖質制限開始後はかなりよくなっていました。でも最近時々胃もたれ、胃痛がするようになり食べ方を気をつけないといけないなぁと思っていたのですが、ここに来て逆流性食道炎のような症状が出ています。 以前の先生の記事も参考にさせていただき、アミノ酸サプリも少しずつ摂取しています。糖質の食べ過ぎというのはあり得ないのでやはりたんぱく質不足かもしれません。私としては太りたいのでたんぱく質、脂質はしっかりとっているつもりなのですが…。 最初の頃に比べてかなり脂質が増えているのですが、脂質は逆流性食道炎にとってどうなのでしょう?糖質制限で逆流性食道炎が良くなると言われますが脂質をたっぷりとっても悪影響はないのでしょうか? 逆流性食道炎はストレスも関係するようなので、更年期障害の症状かとも思っています。 どう対処したらいいかアドバイスいただければ嬉しいです。よろしくお願いいたします。」
「追加させていただきます。 糖質制限でたんぱく質や脂質をたっぷり食べても胃腸に負担がかかるばかりで上手く吸収できていない感じがあります。 先生は消化酵素サプリについてはどう思われますか? よかったらご意見お聞かせください。 お忙しいのに申し訳ございません。 急ぎませんのでお時間のある時によろしくお願いいたしますm(__)m」
「先生、いつもお世話になっております。 以前、A/G比について説明いただいた者です。 私は糖質制限を始めて1年になりますが A/G比は以前の方が高値でした。(と言っても以前1.3程、現在1.2足らず) たんぱく質、脂質の摂取量はかなり増えているのに全く改善しないのは、やはり消化吸収できていないのかと思い、消化酵素サプリを摂りはじめたところです。 また、元々悪かった胃腸の調子が糖質制限を始めて良くなり喜んでいたのですが、8〜9ヶ月経ったあたりからたまに不調になり、最近は殆ど毎日胃痛、胸焼けに悩まされるようになりました。下痢になったりもします。糖質制限のやり始めではなく半年以上経ってからこういう症状が出るということは段々と負担がかかってきたということでしゃうか。カロリー確保のためその頃から脂質の量も増やしました。 以前なら内科で胃薬をもらい、おかゆを食べて治していたのですが、糖質制限の勉強をしてから糖質や薬の害が怖くてなっています。糖質制限をしながら胃腸の調子を改善する方法などありましたらアドバイスいただけると嬉しく思います。 お忙しいところいつも申し訳ございませんm(__)m」

コメントありがとうございます。
結論から言うと、脂質の摂り過ぎになっている
と考えられます。

どこに書いたか忘れましたが(笑)
タンパク質・脂質は、「基本的に」
食べすぎることはありません。

なぜなら、必要以上に摂ると
タンパク質の場合は気分が悪くなり
脂質の場合は下痢になるからです。

ヒトは、糖質以外の栄養は
必要量が自分で分かるようになっている
ということです。

糖質は、摂り過ぎる恐れがあるため
ある程度、糖質制限が必要ですが
タンパク質・脂質を気分が悪くなるほど摂る
必要はありません。

わたしが推奨しているのは、糖質0の食事ではなく
適度な(ゆるやかな)糖質制限です。

手順としては、甘いものを一切やめる。
そして3食の内、まず夜の主食を抜く。
・・・など、少しずつ糖質量を減らしていって
気分が悪くなったり、下痢になるようなら
そこで止めればいい、ということです。

現在の食生活で調子を崩しているなら
調子がよくなっていた時期の内容に戻す
のがいいと思います。

さて、残念ですが、糖質制限で太ることはできません。
(標準体重の範囲には入ると思いますが・・・)

体脂肪を増やすには、糖質が必要ですし
筋肉量を増やすには、筋トレが必要です。
(糖質制限でも生活に必要な筋肉は維持されますが)
骨の太さは、遺伝(?)でしょうか。

また
太りたい、という気持ちはあるかもしれませんが
太らない体質の人もいるようです。
これはインスリンの放出量や感受性によるもの
と考えられます。

糖質制限で太れない、ということは
そこが、その人にとっての適正体重なのではないか
と考えられます。

最後に、糖質や薬には多少の害がありますが
ヒトには生まれつき解毒能力もあります。
(わたしの今日の昼食は天丼でした(笑)。)

常識がくつがえされたり
思いもよらなかった知識が一度に増えると
ご自身の食生活に、自信を持てなくなってしまうかもしれませんが

甘いもの、化学調味料などを排した食生活であれば
味覚や身体の感覚を信じても大丈夫です。

糖質制限は、健康な生活のための土台
となるものですが、万能ではありません。
宗教のように絶対の戒律ではないので
できる範囲で実践するのが
心も身体も健康でいられると思います。

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posted by ted at 18:32| Comment(0) | 糖質制限 ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月23日

カンジダの全身への影響

気が付けば、1か月以上更新ができていませんでした。
応援のクリックをしていただいていた皆さま
いつもありがとうございます。

コメントをご紹介します。

「現在の自分の状況を説明できる医師はどうもどこにもいなさそうなのですが、記事を読ませていただき、この方は?と思いまして質問させていただきます。よろしかったら教えてください。 私、男なのですが、ある時期から陰部が痒くなり、垢がたくさん出るようになりました。 皮膚科、泌尿器科に行ってもなんの処置も無く、説明を求めると怒鳴りつけられたり大変嫌な思いをしました。数か所まわりましたがどこも同様です。 そしてそれから、 肥満、花粉症、薄毛、がじわじわはじまったように感じます。 あとはそれまで冷え症だったのがどちらかというと暑がりになりました。 ピーナッツアレルギーも発症。 そのころはネットもなく情報を集めようがなかったのですが、ネットが使えるようになり調べてみると、「亀頭包皮炎」らしいと思えてきました。 陰部にヨーグルトなどの善玉菌を塗ると良い、という掲示板やブログの情報を見つけました。これには否定的な医師が多いようです。 しかし試すと、かなり改善しました。 しかし、それに気付くまでに長い年月があり、その間に視神経障害を患い、視力をだいぶ失いました。 当時の自分は視力の問題と陰部のことが関連するとは考えていませんでした。 眼の病気に関して医師は原因不明、ミトコンドリア異常により、ATP産生がうまくできなくなって視神経萎縮が起きている。ということでした。 そしてここ最近低糖質食が気になり、2週間前から始めてみました。 体調は良くなってきましたし、髪の毛もしっかりしてきたし、痩せてきました。 花粉症も改善しています。 残念ながら視力はあまり変化を感じませんが。 いろいろ調べてみると、なんとなく医師が説明できなかったことがわかってきたように感じます。 それは陰部のかゆみはカンジダ菌でそれを放置していたために体内で大量に増え、カンジダ菌が作り出すアルコールによって視覚に障害を受けてしまったのではないかということです。 そして低糖質食はミトコンドリアの復活を促す情報や、腸内環境が荒れてリーキーガット症候群になることなどなど、関連情報を読めば読むほど心に当たり過ぎて痛いほどです。 これについてどう思われますか? その可能性が高い、とかそうでもないとか、あるいは低糖質食、腸内環境改善で視力の回復があった事例もあるかなど教えていただければ幸いです。 昔調べたところ私同様の症状でも4%くらいの人が理由は不明だが視力を回復している。という論文を読んだことがあります。 」

コメントありがとうございます。
返信が遅くなり、大変申し訳ありません。

カンジダ、肥満、花粉症、薄毛、視力低下について
まさにその通りだと考えられます。
(冷え症が暑がりになった、というのが
少し例外的ではありますが・・・)

ご自身のことだから、とはいえ
ヒトの身体を総合的に捉えられており
慧眼ですね。

わたしを含め、多くの日本の医師に
足りていない視点だと思います。

視力の回復については
わたしの担当している患者さんでは確認できていませんが
理論上ありうることで、ネットなどでも散見されるので
十分可能性はあります。

糖質制限食による
カンジダ繁殖の抑制、ミトコンドリア機能回復、腸内環境改善
で、これからも症状の改善が続くことをお祈りいたします。

今回はいただいたコメントだけで
いい記事となりました。
ありがとうございました。

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posted by ted at 23:32| Comment(1) | 糖質制限 効果 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月20日

リウマチと砂糖の関係

コメントをご紹介します。
わたしの紹介が遅くなってしまい
同じ方から3件いただいています。

「先生、早速のお返事をどうも有難うございました! 少し前から踵やくるぶし、足の指などが痛くなって 歩行にもかなりの痛みが出ています 二年ほど前にリウマチの検査をした時には陰性だったのですが 血液検査で反応が出ない事もあるんですよね? 今日また検査に行ってきました 足が攣るのもソチラから来ているのかもしれないですね・・ お忙しいところ本当に有難うございました 」

「追伸です・・ もし宜しければ・・なのですが 色々と調べて見てもわからなかったので 教えて頂けると嬉しいのですが・・ 糖質制限を続けている中 甘い物や人口甘味料等は 一切避けているのですが 80% 位のダークチョコレートが好きで 一日一枚以上は食べています チョコレートはアルギニンが多いので ヘルペス等には良くないと聞きました (ただ、チョコレートに含まれるアミノ酸自体がそもそも少ないので、大した量ではないのでは?と思っていました) 他にはリジンの多いヨーグルトをよく食べますが お肉系は苦手で頂きません もしもリウマチだとすれば ダークチョコもやめた方がいいのでしょうか・・ 重ね重ねお忙しい中 申し訳ございません お時間のありますときにでも どうぞ宜しくお願い致します」

「先生、コメント失礼致します 検査でリウマチではないとのことでしたので もうしばらく様子を見ることになりました。 色々教えて頂いてどうも有難うございました 季節の変わり目 どうぞご自愛下さい」

コメントありがとうございます。

確かに、リウマチにより
足がつりやすくなることはありますが
「リウマチではない」とのことで
よかったですね。

前回の記事に書いた通り
「お肉系が苦手」ということでしたら
足がつりやすいのは
カルニチン不足かもしれません。

ダークチョコレートについては
アルギニンがどうこう言う前に
1日1枚以上は多すぎです(笑)。

週に1枚、できれば月に1枚程度
にされた方がいいかと思います。

単純ヘルペスウイルスは
ほとんど誰もが持っていますが
症状が出るのは、免疫力の低下時です。

80%ダークチョコレートには
20%以下とはいえ、砂糖などが含まれているので
毎日食べていると
免疫力の低下、ヘルペスの症状悪化
は起こりやすくなります。

また、リウマチは自己免疫性疾患なので
砂糖の摂取は、免疫系の乱れを引き起こし
リウマチ悪化の一因となりえます。

リウマチの有病率は、17世紀以降に急増している
ので、植民地支配による砂糖生産が広まったことで
ありふれた病気になったものと考えられます。

それ以前は、アジア・欧州などでほとんどみられず
エジプトで埋葬されている王族(ミイラ)など
ごく一部でみられるのみでした。
(症状がひどくなると関節の変形が残るので
遺骨が発見されれば病気が存在していた、と分かる)

もっと古い話では、約5,000年前のネイティブアメリカン
にも、リウマチはみられていたようです。

ネイティブアメリカンは、サトウカエデの樹液
(≒メープルシロップ)を摂取していたので
伝統的な食生活でありながら
リウマチを患っていたものと考えられます。

17世紀以降の世界と一部王族、
ネイティブアメリカンに共通する砂糖が
リウマチの増悪因子ではないか
と考えられるわけです。

実際、砂糖をやめただけでリウマチが改善した
という例も多いようです。

現時点では問題がなくても
砂糖などの甘いものを摂取していると
リウマチになるリスクは上がります。

好きだから食べたい、というなら止めはしませんが
健康でありたいなら、砂糖などの甘いものは
一切食べない、というのが基本です。

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posted by ted at 19:06| Comment(4) | 糖質制限 効果 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする