生田哲さんのご著書ですが、タイトルとはいえ
言い切っているところがすごいですね。
内容としては、以前にもこのブログで説明した通り
砂糖の摂取により血糖値の急上昇が起き
それに対応するために、多量のインスリンが放出されるため
結果的に低血糖状態となる「機能性低血糖」が
うつ病の原因である、ということが中心です。
確かに低血糖状態は、うつ症状を呈することがあり
また、うつ病と糖尿病の合併率は高いのですが
うつ病と診断される人の全てが当てはまるかというと
難しいように思います。
とはいえ、砂糖の摂取による血糖値の乱高下は
特に急激な低血糖が、脳に悪影響を及ぼします。
脳がケトン体を利用できるようになるまでに
1週間程度は必要なので
急激な低血糖には対応できないためです。
砂糖の摂取量が多い人は、気分のむらがあり
落ち込みやすかったり、逆に人に対して攻撃的になりやすい
といった傾向がみられます。
砂糖の摂取をやめることで、うつ病は完治とまではいかなくても
精神状態の安定につながる可能性は考えられます。

現代医学においては、うつ病の原因は
セロトニンの分泌不足とされています。
これは、モノアミン仮説という仮説です。
なぜなら、脳内の神経伝達物質をリアルタイムで計測する手段がなく
うつ状態の人の脳で、本当にセロトニンが減少しているのか
確認する手段がないからです。
ともあれ、その仮説に基づきセロトニン濃度を上昇させる薬剤が
うつ病の薬とされています。
さて、セロトニンはトリプトファンというアミノ酸を原料に
体内で生成されており、タンパク質(アミノ酸)の摂取量を
増加させないと、セロトニンの総量は増加しないと思われます。
また、セロトニン合成の過程で
ビタミンB群、鉄、マグネシウム、ナイアシンなどが
必要で、これらはブドウ糖(糖質)の代謝過程で消費される
ビタミン・ミネラルでもあります。
つまり、タンパク質の摂取量を増加させても
砂糖など糖質の摂取量が多いと
セロトニン合成は増加しない可能性があります。
砂糖を含めた糖質摂取の制限は、現代医学の観点からみても
うつ病治療の補助となりうる食事法といえます。
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