2016年02月09日

中鎖脂肪酸の使い方

中鎖脂肪酸について、一般に知られるようになり
外来でも、患者さんから聞かれることが多くなりました。

中鎖脂肪酸が豊富な食材としては
ココナッツオイルやMCTオイルがありますが
こちらの記事にもある通り、たまにならともかく若い方が
ココナッツオイルを長期にわたって摂取し続けるのは
あまりお勧めしません。

しかし、ある程度以上の年齢の方に限っていえば
デメリットよりもメリットの方が大きいように思います。

特に、認知症の方でココナッツオイルなどの
中鎖脂肪酸の摂取により認知機能が改善した
という報告は、いくつもあります。

中鎖脂肪酸は、吸収された後、肝臓で代謝され
ケトン体となり、体内でエネルギー源として使用されます。
このケトン体を、脳がエネルギー源として使用することで
認知機能が改善するものと思われます。

認知症の患者さんでは、SPECTという検査でも分かる通り
脳へのブドウ糖の取り込みが低下しています。
脳の萎縮により、そのように見える部分もありますが
神経細胞が残っている部分でも取り込みが低下している
ことがあるため、脳の萎縮に加え、エネルギー不足の結果
認知機能が低化していると考えられます。

そのような部位において、ケトン体がエネルギー不足を解消し
認知機能が改善するものと思われます。
残念ながら、脳が萎縮している程度によっては
あまり効果を示さないかもしれませんが
効果を示した例では、ココナッツオイルを
1日大さじ2杯ぐらいまで、少しずつ増量したようです。

認知症の原因は、いくつか考えられていますが
そのうちの一つに、糖化したタンパク質(AGE)の沈着
というものがあります。つまり、糖質の過剰摂取により
認知症になる可能性がある、ということです。

認知症の患者さんにおいて、神経細胞が残っている
にも関わらず、ブドウ糖の取り込みが低下している
というのは、神経細胞がブドウ糖を拒絶している状態
といえます。

ヒトは進化の歴史からいって、少なくとも数十万年は
現在のような糖質過剰ではなかったため
脳の本来のエネルギー源は、ケトン体であるといえます。

ココナッツオイルを摂取することは
「糖質過剰の際、体内からブドウ糖を減らすために
仕方なくブドウ糖を利用していた脳に
本来必要としていたケトン体を、すみやかに供給できる」
というメリットがあります。

若い方は慌てる必要はないので、糖質制限(バターなど)で
ケトン体を供給するのが良いと思います。
ココナッツオイルなどを使用するにしても
短期間に留める方が無難であると考えます。

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posted by ted at 11:15| Comment(0) | 糖質制限 認知症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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