2016年03月23日

がんはアミノ酸で増殖する?

まずはコメントをご紹介します。

「先生、はじめまして。主人のどすこい体型をなんとかしようと奮闘中の主婦です。先生のブログでいっぱい勉強しています。ありがとうございます。いきなりの書き込み、ごめんなさい。 素人ながら、私もインターネットなどで色々と読んできて、「がんの餌はブドウ糖よね?」と思っていました。 ところが、今年3月7日の MIT News の記事なのでちょっと古い情報になってしまいましたが、ギガジンさんで和訳されたのが15日で私も先週読んだばかりなのですが、あらら?これは一体どういうこと?となってしまいまして。 先生はもう読まれましたか? ギガジンさんの和訳はこちらです↓ 「がん細胞はブドウ糖ではなくアミノ酸で増殖していくことが判明」http://gigazine.net/news/20160315-how-cancer-cell-growth/ ソースはこちらとのこと↓ MIT News http://news.mit.edu/2016/how-cancer-cells-fuel-their-growth-0307 このマサチューセッツ工科大のアミノ酸ががんを増殖するという説を先生がブログで取り上げられるのを待っていたのですが、我慢しきれず、つい催促でコメント欄を開いてしまいました。 先生のお話し、お待ちしております m(_ _)m 」

コメントありがとうございます。
わたしも、これ読みました。
話がややこしくなるので、昨日の記事では触れませんでしたが
日を改めて、詳しい説明が必要かと思っていましたので
コメントを入れていただいて感謝しています。

結論からいうと、ブドウ糖ががんの餌である
という事実が否定されたわけではありません。

例えば、ギガジンというサイト(http://gigazine.net/news/20160315-how-cancer-cell-growth/)では
今回の研究でHeiden准教授は、複数のがん細胞と通常の体細胞を培養皿に入れ、細胞分裂で誕生する新しい細胞が何で構成されているのかを観察しました。実験では細胞に異なる栄養素を与え、オリジナルの細胞の変化を観察。細胞分裂の前後で細胞の重さを量ったところ、ブドウ糖・グルタミン・グルタミン以外のアミノ酸を栄養として与えた細胞が体積を大きく増やしていることが分かりました。しかし、ブドウ糖とグルタミンは細胞の大部分の構成にほとんど効果がなかったことが明らかになっており、ブドウ糖で10〜15%、グルタミンは10%の効果しかなかった模様。それに対してアミノ酸が供給する炭素や窒素は、新しい細胞の20〜40%を構築するのに貢献していました。

とあり、細胞の構成成分として
ブドウ糖よりもアミノ酸の方が多く利用されている
といっているだけです。

つまり、アミノ酸は燃料ではなく
細胞の骨格として利用されている
ということです。

これは、がんだけでなく正常細胞でも同様です。
細胞膜には、物質の出入りに使われるチャネルという
タンパク質が埋め込まれています。
そのため細胞の増殖には、どうしても細胞膜の部品である
タンパク質(アミノ酸)を必要とします。

炭素もアミノ酸から持ってきているのは
炭素源はブドウ糖から、窒素源はアミノ酸から
と分けて用意するよりも
炭素も窒素もまとめてアミノ酸から持ってきた方が
効率が良いため、ではないかと思います。
(アミノ酸をさらに分解して窒素だけにする必要はないですね)

がんが細胞分裂の際、大量に消費するエネルギーは
ブドウ糖から得ているため、ブドウ糖の供給が少なければ
いくらアミノ酸を追加しても増殖は困難である
と考えられます。

ソース元のサイト(http://news.mit.edu/2016/how-cancer-cells-fuel-their-growth-0307)には
Cancer cells are notorious for their ability to divide uncontrollably and generate hordes of new tumor cells. Most of the fuel consumed by these rapidly proliferating cells is glucose, a type of sugar.

と、冒頭から、がんの増殖に利用される燃料の大部分は
ブドウ糖である、と明記されており
誤解のないように配慮されています。
ギガジンの方は、「エネルギー源」などの言葉が
少しあやふやに使われているため、混乱してしまいますね。

専門的な論文の場合、翻訳のプロであっても
誤解を招くような表現になってしまっていることもあるので
疑問に思ったら、原典に当たるのも重要です。

がんの餌(エネルギー源、燃料)はブドウ糖
がんであっても正常細胞であっても
細胞の構成成分には、アミノ酸が多く用いられる
ということです。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後とも、よろしくお願いいたします。


posted by ted at 12:17| Comment(0) | 糖質制限 がん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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